最近、綺麗な平泳ぎを特訓しているのだ。(せわしない蛙風泳ぎならいつでも泳げるのだが。)結局のところ身体の無駄な力を抜いて水の性質を上手に捕らえ、生かし合いながら一つになる。フムフム、これだ!でもこれがなかなか大変なのだ。普段、ピアノの性質を掴み、指先から全身を使って目に見えない音や響きを捕らえる作業を生業としているのに、水となったら困ったやつだ。なかなか馴染もうとしてくれない。身体も慌てて力みやがる。「脱力とレガート!」普段からピアノの生徒達に口酸っぱくして言ってることじゃないか!